Column 健康コラム
外断熱のお話
こんにちは。リード・アーキテクトです。
今回は外断熱材についてのお話です。
最近の住宅は外断熱工法が増えており、その優秀性は言うまでもないと思います。
外断熱材には色々な種類があります。
①無機質繊維系 ②天然素材系 ③発泡プラスチック系 ④断熱塗料系 などです。
リード・アーキテクトの健康住宅はEPSボードを使用しています。
外壁下地と断熱材を一体化したパネルです。
このパネルは多くの利点がありますので、ご紹介いたします。
【EPSボードの優れた特徴】
1.割れに強い
EPSボードは弾性に優れ、塗り壁のクラック(ひび割れ)や剥離を防ぎます。 また、日本の住宅をはじめとする建築物によく使用されるサイディングは重さがあるので、それを支えるため、サイディング、胴縁、断熱材を構造体まで貫通する長いビスが建築施工上必要になります。しかし、外断熱材:EPSボードの場合、サイディングと違い、軽いので自重で垂れないことから必要ありません。 その為、建築物にも負担がかからず、長期間良い状態を保ち、メンテナンスが容易です。 また、素材が曲がることを利用し、壁にカーブをつけるなどのデザインが容易になりますので建築デザインの幅が広がります。
2.結露防止効果
EPSボードは、雨水を通さず空気は通すので、建築物の寿命を縮める大きな要因の内部結露を防ぎ、シックハウスの原因となるカビ・ダニの発生する要因を減少させ、建築物の柱などの構造材も湿気を帯びにくいため、湿気を好むシロアリの住みにくい環境を作り、建築物が長持ちします。 また、一般的な内断熱材として使われているグラスウールなどのように、EPSボードは湿気により吸水・垂下しないので、断熱性能の経年劣化は少なくてすみます。
3.省エネ効果
建築物の中に夏の熱気や、冬の冷気が入る前に建物をまるごと外気から遮断してしまう外断熱。建築物が外気温に左右されにくく、室内温度がほぼ一定に保たれます。それゆえ冷暖房の省エネルギー化をはかり、光熱費を削減し快適な住居空間を作ります。 また、ドイツ生まれのカーボン配合ビーズを原料としたEPSボードを使用しており、カーボンを配合することにより、従来のEPSボードにはない外部の熱線を反射する性能が加わり、断熱性能が30%も高くなった、他に類を見ない外断熱材です。 建築物が出来上がってからは目に見えない断熱材ですが、光熱費には、目に見える差が付きます。 これからの住宅建築には、省エネに貢献する断熱はとても重要と考えて、安易に安価な断熱材を使わず、よりよい物を探し続け、さらにできるだけローコストにご提供できるように努力しています。
4.高い安全性
火に強いEPSボードは、パネル自体が燃焼を継続しない性質(自己消火性)を持ちます。 構造一体で国土交通省の防火構造30分認定を取得している外断熱材です。(準耐火45分申請中) また、EPSボードは、炭化水素系発泡剤を使用して発泡成形される発泡プラスチックです。 発泡成形後のEPSボードは、気泡の内部が空気に置換されて安定します。 気泡内部が空気であるため、代替フロンなどを使用する断熱材に比べて、オゾン層を破壊せず、地球温暖化係数が小さいとされている発泡剤を使用する、環境保全に配慮した発泡プラスチック断熱材です。
5.耐久性
南極で40年経過した建築物のEPS外断熱材は、非常に厳しい使用環境にもかかわらず、断熱性が建築当初の性能に比べほとんど劣化していないことが報告されています。